会長サマのお隣。
「そんなに美穂ちゃんが心配だった?」
『……。』
「ねぇ、心配だったの?」
(…うっぜぇ。)
先輩じゃなかったら俺、間違えなく毒吐いてんだけど。
俺の顔を覗いて面白がるような、そんな行動がいちいちムカつく。
『…結愛先輩。』
そんな結愛先輩の行動に、限界を感じた俺。
素っ気なくながらも、最低限の柔らかい口調で問いかける。
『俺、帰っていいですか?』
結愛先輩のよくわからない会話に付き合ってられるほど、暇じゃないんだけど。