会長サマのお隣。
『………は?』
きっと、俺が言葉を発したのは、かなりの時間差だったと思う。
結愛先輩の言ってる意味がわからなくて、不敵な笑みを崩し、面を食らったような顔をする俺。
話の内容が、全く読めないんだけど。
「だーかーら!!美穂ちゃんのこと!!」
『いや、そう言われても…。』
美穂ちゃんのこと、って何?
美穂がどうしたわけ?
主語だけ言われても、述語がなくちゃ意味がない。
「本当に理解できないわけ?」
心底信じられないと言った感じに、結愛先輩は目を見開く。
…いやいやいや。
知らねぇし。
そんなこと言われても困る。