会長サマのお隣。




『………は?』



きっと、俺が言葉を発したのは、かなりの時間差だったと思う。



結愛先輩の言ってる意味がわからなくて、不敵な笑みを崩し、面を食らったような顔をする俺。



話の内容が、全く読めないんだけど。




「だーかーら!!美穂ちゃんのこと!!」

『いや、そう言われても…。』




美穂ちゃんのこと、って何?


美穂がどうしたわけ?


主語だけ言われても、述語がなくちゃ意味がない。




「本当に理解できないわけ?」



心底信じられないと言った感じに、結愛先輩は目を見開く。




…いやいやいや。

知らねぇし。



そんなこと言われても困る。



< 302 / 328 >

この作品をシェア

pagetop