会長サマのお隣。
「……。」
『私はどうすればいいんですか。』
「…美穂。」
『それとも、私には何をやっても無駄なんですか!?』
だんだん、自分の感情が抑えられなくなってくる。
昔から弱い自分が嫌いで。
強くなりたいと、願っていて。
会長だったら、私のことを認めてくれると思ったのに。
会長にどうしても、認めてもらいたかったのに。
『…会長、だからだったんですよ。』
いつも私のことを真っ直ぐ見てくれて。
美穂って呼んでくれて。
外見だけで人を判断しない人は、初めてだったの。