会長サマのお隣。
『会長だけは認めてくれると思ったのに…っ!!』
「…それは違うだろ。」
大きく声を荒げる私に、会長が冷静に促す。
その声が、なんだか冷たく聞こえて。
会長までもが、私を突き放したように聞こえて。
私の中に今まで溜まっていたなにかが、一気に破裂したのです。
『会長のために…っ、可愛くなりたかったんですよ…!!』
思えば、会長と出会ってからの私は変だった。
今までいくらだって、感情を隠すことなんか慣れていたのに。
泣いたり、怒ったり。
感情をごまかすのが、できなくなっていたのです。