会長サマのお隣。


色々な思考が頭を飛び交ったけど、結局たどり着くのは1つで。


案外それは、簡単なもの。




――私は、純粋に会長に可愛く見られたかった。




「美穂は、別に変わらなくてもいいと思うよ。」




そう言った会長の表情は、珍しく照れたように優しくて。



そんな会長の表情が、また一段と涙を誘います。




きっと会長が言ってくれた言葉は、私が何より言わないで欲しかった言葉であって。


だけど何より、言ってほしかったもの。



< 321 / 328 >

この作品をシェア

pagetop