会長サマのお隣。
『……?』
なにが起こったのかと、私は自分の顔に手を添える。
そして、その手が感触でしっかり捉えたもの。
メガネが付けられてる…?
「可愛くなる努力をしたのは認めてやるから。」
『……。』
「頑張ったらそりゃ少しは変わったし、それ自体は偉いと思うよ。」
会長が、なにを言いたいのかわからなくて。
私は会長に向かって、小さく首を傾げる。
いつの間にか、さっきまで大量に流した涙は、引っ込んでいました。