会長サマのお隣。


『…お前って、もうちょっと頭イイと思ってた。』

「…よく言われます。」



だって、黒縁メガネに膝丈スカート。

三つ編み頭に白いくるぶしソックス。


…いかにも真面目で、がり勉そうな感じ。



本人も自覚はあるのか、やや謙虚に。


けれども不機嫌そうに頬を膨らましながら、そっぽを向いた。



『…外見だけかよ。』



美穂へのからかい半分、本音から出たのが半分。


美穂は嫌がってるのか嫌がってないのか微妙な顔つきで、俺をジッと見ていた。


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