会長サマのお隣。
「会長は頭がいいから、そんなこと言えるんですよ…。」
せっかく俺が、(フォローとも言えない)フォローをしてやってんのに。
まだグズグズしている美穂。
そこまで気に病む理由が、やっぱり俺には理解できない。
…ま、そんな成績、俺はとったことないし。
『…しょうがねぇな。』
――ほぼ、無意識だった。
髪を面倒くさそうにかきむしりながらも、無意識に放たれていた言葉。
『――俺が、勉強を教えてやるよ。』