会長サマのお隣。


「会長は頭がいいから、そんなこと言えるんですよ…。」



せっかく俺が、(フォローとも言えない)フォローをしてやってんのに。

まだグズグズしている美穂。



そこまで気に病む理由が、やっぱり俺には理解できない。


…ま、そんな成績、俺はとったことないし。



『…しょうがねぇな。』



――ほぼ、無意識だった。


髪を面倒くさそうにかきむしりながらも、無意識に放たれていた言葉。



『――俺が、勉強を教えてやるよ。』



< 35 / 328 >

この作品をシェア

pagetop