会長サマのお隣。
「えっ…?」
美穂が、戸惑ったような声をあげたのはすぐのことだった。
そして、俺自身も自分の言葉に、思考が一時停止する。
俺、今なんて言った……?
『……。』
「……。」
流れる沈黙。
美穂は必死で何かを考えてるけど、額から汗が垂れている。
俺はというと、外見だけは余裕ぶっていたが、内心は焦りでいっぱいだった。
「…遠慮します。」
『……。』
しばらくの沈黙のあと、美穂から返ってきた言葉はこれ。
俺は耐えきれず、眉間に皺を寄せる。