会長サマのお隣。


「先輩に、です!」

『は…?』



多分、今。

俺は今日、一番嫌な声をあげた。



だって、先輩って…。

範囲広すぎ。


バスケ部の、とか。
サッカー部の、とか。


あるいは名指しにしてくれないと、女か男かもわかりやしねぇ。



『……。』



…ま、いいか。


美穂が会いたかった先輩のことを知りたいわけでもないし、興味もない。


ただ美穂が言ってきたから、聞いてみただけ。



< 46 / 328 >

この作品をシェア

pagetop