会長サマのお隣。
『……。』
…つうか、さ。
面白いことを考えついた俺は、美穂の無防備な肩を掴み、自分の元へと引き寄せる。
「…きゃっ」
突然のことに美穂は小さく声をあげ、スポリと、よろけるように俺の肩へと持たれかかった。
同時にかすかに香るのは、柔らかいシャンプーのにおい。
…こういうところは案外女の子らしいのかもしれない。
「か、会長!?」
驚いたように声をあげながら、俺から逃げようとする美穂。
だけど、男の俺が美穂に負けるわけない。