会長サマのお隣。
『(X+6)(X-8)、です。』
あの会長が、問題を間違えるはずがない。
そう確信した私は、堂々胸を張って答えを言います。
私が間違えなかったことに、クラスメートはどよめき、動揺が隠せない様子。
…私をバカにする体制が整っていた、
その事実が悲しい。
だけども今は、それよりも会長の優しさが勝っていて。
全然嫌な気分じゃないんです。
カタン、と。
問題を解けた爽快感を感じながら(解いたの私じゃないですが)、堂々たる態度で椅子に座る私。
クラスメートはそんな私の態度に、口をひし形にしてる。