会長サマのお隣。
『か、会長…?』
なんか、変。
私と会長の空気が、いつもと違う。
会長の指先が触れている顎に、私の全神経が集中して。
まるで体全体が、心臓になったみたい。
とにかく熱い…――っ
「「「「きゃーー!!」」」」
バッ、と。
会長の指先が、私の顎から外れる。
同時にのけぞる私の体。
さっきまであった甘い空気は、一瞬でどこかへ過ぎさっていきました。
だけど、ドキドキはちゃんと胸に残ってる。
――私、今なにを考えてた…?