会長サマのお隣。
『ど、どうしたんでしょうねぇ~?
女の子たちは奇声をあげて。』
いかにも挙動不審な口調で、言葉を並べる私。
だって、おかしいんです。
さっきの変な雰囲気が、私の体を正常に作動させない。
意識しちゃって、どうすればいいのかわからなくなってしまうんです。
…だって。
あんなに距離が近くて。
息がかかるぐらいで。
…唇、が触れそうで。
――こんなの、初めて。
『わっ私、女の子たちの様子見てきます!』