会長サマのお隣。
★メガネとイケメン
【勇輝サイド】
『…やっべぇ。』
俺は目頭を押さえながら、その場に座り込んだ。
妙に、頬が熱い。
――ほぼ、無意識だった。
気づいたら、美穂の柔らかい黒い髪に触れていて。
自分に引き寄せるように、美穂の顎を持ち上げていた。
『…本当、ありえねぇ。』
そんな俺の声は、やけに騒がしい教室にかき消されていく。
本当、ありえない。
美穂に無意識に触れていた、自分が――…。
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