会長サマのお隣。
「いや、あの…っ」
途切れ途切れに言葉を発する美穂。
…見た感じ。
美穂はどこかに行こうと教室から出ようとする途中、自分の体を俺の机に当ててしまったらしい。
美穂は俺を見下ろしながら、肩をビクビクさせている。
美穂の心情を言葉に例えるとすれば、“やってしまった”、
…そんな感じ。
「……」
『……』
俺たちの間に流れる沈黙。
美穂は涙目になってるけど、気づかないふり。
だって俺は、自分から声をかけたり、許してやったりするほど、優しくない。