会長サマのお隣。


『…許してやってもいいよ?』

「えっ?」



美穂の瞳が、大きく揺れた。


その瞳は、まだ困惑したような微妙な表情。



きっと俺の怪しい優しさを疑って、“あとでパシられる”とか思っているのだろう。



…別に、そんなことするつもりないし。



『別に裏とかないから。』

「……。」



考えてることがバレたからか、ビクンと肩を揺らす美穂。


本当にわかりやすい奴だが、そこは気づかなかったふりをしてやる。



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