会長サマのお隣。
だいたい、先輩の目の前にいる美穂も可笑しい。
満面の笑顔で。
体からは花を放って。
…こんな表情、俺には見せないくせに。
『……。』
俺は一つの“予感”を感じていた。
美穂の健二先輩に対する感情は、“憧れ”ではない。
健二先輩のことを“恋愛感情”として見てるのではないか、と…。
『…叶うわけ、ないのにな。』
先輩には彼女がいるし。
つうか、もう卒業してるし。
それ以前に美穂は瓶底だし。