忘れられない人
大切な人
コンビニを出てすぐの信号機で止まった。信号の色が黄色から赤に変わったから。
一つの信号機に引っかかると、次の信号機でも引っかかると誰かから聞いたことがある。今まで私は、その言葉を信じていなかった。でも、今日その事がようやく分かった気がする。一刻も早く逢いたいのに‥私は全ての信号機に停まる破目に合った。
龍二が‥遠い‥
近いようで遠い‥
いつも龍二はこんな想いで私を待っていてくれたのだろうか?さっきまで快晴だった私の心に、怪しい雲が近づいていた。
パシャ パシャ
気が付くと、ワイパーが動いていた。私の心の中だけでなく、現実でも雨が降り出した。朝の天気予報は「晴れ」と言っていたのに‥やっぱり天気予報は予報なんだ‥絶対じゃないんだ。一気に悲しみが込み上げてきた。私は何度も目を擦りながらハンドルを握った。
絶対の自信が欲しい。
絶対の気持ちが欲しい。
絶対の‥
人の感情は天気と似ている。
晴れているかと思えば急に雷が落ちてきたり、雨が降り出したかと思えば急にあがって虹が出てきたり。先の展開が読めない所、コントロールをするのが難しいところとか人の感情にそっくりだと思った。
この雨と風‥止まってくれないかな。私はそうやって願うことしか出来ないの?自分の気持ちも天気も操ることが出来ないんだ‥目的地は決まっているのに。
『なんだかもう疲れた』
私は龍二の家に向かうのを諦め、ある会社の駐車場に車を停めた。時間が遅いためか、警備員さんはいなかったので簡単に入ることが出来た。私は傘をささずに、携帯だけを手に持って車から降りた。
ビチャビチャ
雨は私を標的にしているのか、痛いほど打ち付けてきた。あっという間に髪も服もずぶ濡れになっていた。
『あはは~気持ちいい』
もう、何もかも脱ぎ捨ててリセットしたかった。誰かを好きになって、そのせいで誰かを傷付けるくらいなら‥もう恋なんてしたくない。気持ちを伝えて‥終わりにしよう。
私は雨が降る中、携帯を開いて電話をかけた。
一つの信号機に引っかかると、次の信号機でも引っかかると誰かから聞いたことがある。今まで私は、その言葉を信じていなかった。でも、今日その事がようやく分かった気がする。一刻も早く逢いたいのに‥私は全ての信号機に停まる破目に合った。
龍二が‥遠い‥
近いようで遠い‥
いつも龍二はこんな想いで私を待っていてくれたのだろうか?さっきまで快晴だった私の心に、怪しい雲が近づいていた。
パシャ パシャ
気が付くと、ワイパーが動いていた。私の心の中だけでなく、現実でも雨が降り出した。朝の天気予報は「晴れ」と言っていたのに‥やっぱり天気予報は予報なんだ‥絶対じゃないんだ。一気に悲しみが込み上げてきた。私は何度も目を擦りながらハンドルを握った。
絶対の自信が欲しい。
絶対の気持ちが欲しい。
絶対の‥
人の感情は天気と似ている。
晴れているかと思えば急に雷が落ちてきたり、雨が降り出したかと思えば急にあがって虹が出てきたり。先の展開が読めない所、コントロールをするのが難しいところとか人の感情にそっくりだと思った。
この雨と風‥止まってくれないかな。私はそうやって願うことしか出来ないの?自分の気持ちも天気も操ることが出来ないんだ‥目的地は決まっているのに。
『なんだかもう疲れた』
私は龍二の家に向かうのを諦め、ある会社の駐車場に車を停めた。時間が遅いためか、警備員さんはいなかったので簡単に入ることが出来た。私は傘をささずに、携帯だけを手に持って車から降りた。
ビチャビチャ
雨は私を標的にしているのか、痛いほど打ち付けてきた。あっという間に髪も服もずぶ濡れになっていた。
『あはは~気持ちいい』
もう、何もかも脱ぎ捨ててリセットしたかった。誰かを好きになって、そのせいで誰かを傷付けるくらいなら‥もう恋なんてしたくない。気持ちを伝えて‥終わりにしよう。
私は雨が降る中、携帯を開いて電話をかけた。