Last letter*大好き*



余命されてから…



もうすぐ、一年が経とうとしている。



お母さんも、なんだかそわそわしだした。



最近、お母さんは、



「あの二人に、会わなくていいの…?」



と心配そうに、聞いてくる。



私は、あの二人を失う前の日…。



つまりは、抗がん剤治療の日に、お母さんに、話したんだ。



『あの二人に迷惑かけてないかな…?』



って。



だから、お母さんは心配してるんだ。



確かに…会いたい気持ちは山々だけど…。



それじゃあ、意味ないんだって。



いつまでも甘えん坊で弱虫じゃ…私だけ、成長しない。



その日の夜…。



お母さんだけには、話しておいた。



いや、話さなきゃいけない気がしたんだ。



祐弥と大貴が来なくなった理由と、なんのためか。



そうしたら、お母さんは、



「結衣の決めたことなら、何も言わない。」



って言ってた。



私の命は…。



あと、何日もつの…?



教えてよ。



ねぇ、教えてよ…



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