Last letter*大好き*
翌日。
私は死んでいた。
お母さんは、直ぐさま祐弥と大貴に電話をした。
バタバタ…バタバタ…
走って二人が来るのが分かる。
大「結衣は!?」
母「その部屋。今朝…息を引き取ったの。」
祐「…んでだよぉ…っ…。」
祐弥は、声を押し殺すように、泣いた。
二人は、3時間くらい、私が寝ているベッドの前で泣いていた。
祐「俺ら…一年以上、結衣に会えてないよな…?」
大「…うん。最後は、あんなこと言っちゃったけど、結局は楽しかったな…。」
母「あのー…ちょっと、いい?」
祐「はい。」
母「これ…。」
そう言って、お母さんが取り出したのは、一通の手紙。
大「これ…結衣から…?」
母「ええ。二人には申し訳ないから…。実は、結衣…二人の時間を奪いたくなかったみたいなの。」
祐「そ…んな…。」
さっき泣いて、真っ赤になった目が、また、潤んだ。
大「…ありがとうございます。」