恋華

応援団会が終わった。

あのかっこいい先輩の事を考えずには居られなかった。
「櫻井良太先輩・・・。」
私は、ぶつぶつ言っていたら、となりの雪乃が

「へ～あの先輩の事気になるんだ～。」
冷やかすように言ってきた。
「っそそんなことないし・・・。」
あきらかに私は動揺していた。
そんな分かりやすい私を見て
雪乃は、
「ふ～ん。じゃあ先輩のメアド聞いちゃおっかな～」
あきらかに分かりやすく
わたしをおちょくった。
「だめ～～」
だめだ。雪乃にはどうしてもばれてしまう。

「あっ櫻井先輩だ～」
「えっどこどこ？？」
「うっそ～」
なんてまた雪乃のにだまされた。

‘櫻井良太’先輩の存在はどんどん大きくなっていった