水の王子様



海の顔がドアップする。



…悔しいことに海の肌は白くて綺麗だった。



目鼻立ちも整っていて睫毛が長くて悪いところが1つも見当たらなかった。



でもこんなにも近くで見たのは初めて。



余計に反応してしまう。



「麗水可愛い。キスしたくなる」


「はいー?!なっ何を言ってんの?!///」



本当にこの人海ですかー?!



海はお構いなくあたしに近づいて来る。



どうしよう…!



このままじゃキスだよー?!



あたしのファーストキスが海かぁ…。



んまぁ悪くないかも…?



…って!



そんなこと考えてる場合かー!!



そのときだった。



「誰かいるんですか?!」



ドアの向こうから声が聞こえて来た…!
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