水の王子様
すると海はあたしから離れた。
麗水セーフ!!
不安が一気に飛んでった。
「くそっ。いいとこだったのになぁ」
海はあたしを見て怪しげに笑った。
あたしはゾクゾクッと震えが起きた。
「とにかく早く服着ろ!俺が隠しとくから」
「あっ…うん」
あたしは急いで制服を着た。
「ねぇ…海」
「ん?」
「さっきは助けてくれてありがと」
「…あぁ」
そのときだった。
『ガチャッ!』
ドアが開き、ズラズラと生徒達が入って来た。
きっと水泳部だろう。