水の王子様
良かったぁ…。
いい人で。
「でも次はないからね」
「はいっ!すみませんでした」
あたしは軽く頭を下げると、女の人は近づいて来た。
「あたしは丘松朱里。副部長よ」
「よろしくお願いしますっ!」
綺麗な名前だなぁ。
…そうだ!
海も入部してもらわなきゃっ!
「海も入部しようよ!」
「俺は何度も言うけど入部しねぇから」
「どうしてなの?あんなに水泳好きだったのに」
「…別に俺が入部しようがしまいがお前には影響しねぇだろ」
「…するよ」
「は…?」
「するから言ってんじゃん!あたしは今でも昔の約束覚えてるし、果たそうって思ってる。頑張ってる!」
あたしは海がいなきゃ水泳はやっていけない…!
どうしたら水泳やってくれるかなぁ…。