CANDY
「しかもめっちゃ仲いいもんね~、苺達って。」
「…そぉ?」
「うん、それも異常なくらい。」
そんなに?と思ったけど、言ったらまた何か言われそうだったから、あたしは黙っておくことにした。
でも確かに、あたしとお兄ちゃんは仲がいい。
親が共働きだったせいもあって、昔から何かといえば2人ずーっと一緒にいた。
年も1つしか違わなかったし、小学校、中学校、高校のどんな時にも、あたしの思い出には必ずお兄ちゃんの存在があった。
それに、あたしが泣いてるときにはいつでもキャンディをくれて、今でもお兄ちゃんのポケットにはキャンディが入っているらしい。