恐怖の感染連鎖
拾って見ると、春ぐらいに撮られたウチのクラスの集合写真だった。

担任も映っている。

この頃はまさか、こんな事態になるなんて、誰も予想していなかっただろうな。

そしてこの後のことも…。

少しずつ平和になりつつあったクラスに、翌日再び暗雲が立ち込めた。

朝早く、屋上へ行ったクラスの女子が、悲鳴を上げた。

彼女への花束やお供え物が、全て焼けていたという。

クラスどころか、学校中が一気に騒然となった。

これはきっと、『みぃ』がまだ許していない証拠だと―。

「でも屋上には誰でも入れるんでしょ? たちの悪い、イタズラかもしれないじゃない」

「イタズラって、誰がしたんだよ!」

「それはホラ…ここんとこ、ほとんど毎日のように、ウチのクラスの生徒達が屋上へ行っているじゃない? だから他のクラスの生徒が、驚かせようとしたのかも?」
< 16 / 30 >

この作品をシェア

pagetop