恐怖の感染連鎖
しどろもどろに答えると、クラスメートの不満が一気に爆発した。

「もうイヤっ!」

「何であたし達がこんな目に合わなくちゃいけないの?」

いや、それはアンタ達が彼女をイジメたからでしょうが。

…とは言えない。

アタシはKYではないのだ。

「誰かのイタズラだとしても、これじゃあ今までやってきたことに意味なんてないじゃん」

「それより、これから『みぃ』の祟りが今よりもっとひどくなる可能性があるのが怖いよ」

平淡な声で言われた一言に、一気にクラスの雰囲気が固まる。

「まっまあまあ! そう暗くならないでよ! きっとお供えとお祈りを続けていけば、良くなるわよ」

「お前に何が分かるんだよ!」

「そうだ! 部外者のクセに!」
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