恐怖の感染連鎖
篠原紅海は呼び出された。

クラスメート達から、今までのことを詫びたいと言われて、深夜屋上に来た。

だがクラスメート達は、心を入れ替えていなかった。

のこのこやって来た彼女に、次々と冷たい言葉をかける。

恐怖に脅える彼女の体を何度も押して、誰かが手摺をつかむ指をはがし始めた。

彼女の悲鳴が響くも、口元を押さえられる。

そして手摺から両手が離れた状態で、彼女の体は押されて…落ちた。

一瞬の出来事だった。

誰が原因かなんて分からないぐらいの人数がいた。

全員、すぐに屋上から逃げ出した。

そして次の日、警察やマスコミが動いた。

けれど自分達のせいだとは言えなかった。

何より受験があったし、誰が原因かなんて分からなかった。
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