信じたその先に
しばらくして女の人と先生が病室に入ってきた。



先生は私の近くに腰かけ



「名前は?」

と言った。



「え…っと…」


私は答えられなかった。



先生はそれが分かったのか先生は質問を変えた。


「日本の首都は?」



「東京…」


私の目をじっと見つめ先生は二人の女の人を連れて病室から出た。
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