先輩
和樹への想いはずっと私の中にしまって置こうと
ずっと決めている
今のこの幸せな関係が崩れるのは怖いから
でも優しくされるたびに泣き出したくなるのだ
でも和樹は私ではない他の子を見ているのだと
私は相当限界が来ていた
そんな時
部活中
「ねーっ唯私好きな人できたぁ」
「えっどんな人!?」
「えっとえっと」
いつも一緒に練習する美玲だった
「えーっあのパスタっ?」
パスタとは私のパートの先輩がその人につけたあだ名だった
「えっなに美玲ちゃんパスタが好きなの」
「あっ先輩」
パスタと名づけた夏美先輩が心配そうに美玲をみる
「えっだって優しげじゃないですか」
んーまぁやさしげっちゃあ優しげだけれど
あの頭はいただけない
「...まぁいいんじゃない?翔は優しいし」
翔先輩(パスタ)はやっぱりやさしいらしい
「翔にメアド教えていいかきいてあげようか?」
「えっ本当ですか!?やったあ」
そのはなしについては私は完全に蚊帳の外だった
だって翔先輩って私の好みと全然違うもん
私の好みといえば黒髪