最初で最後の恋愛
「ねぇ吉岡」
「なんだよ?」
「なんか変に静かじゃない?」
「お化け屋敷はそんなもんだろ♪」


ツンツン


えっっ?
誰?
さっき誰…かつついたよね?


私は吉岡の裾を又掴んだ。


ツンツン


又だぁ。
誰?



「見~た~なぁ~」


『キャ-------!!!!』

私は思わず吉岡に抱きついた。
「なななんだよ?」
「さっきお化けがぁ。」
「いねぇよ?」
「居たよ~。血まみれの女の人がぁ。」
「分かった分かった。」
「うぅ…」
「なな何お前泣いてんだよ!!?」
「だっ……てぅぅ…怖かった…ぅぅ……」
「分かった。もうリアイアするから泣くなよぉ」
吉岡は私に気を使ってリアイアしてくれた。


「もぉ…餓鬼じゃねぇんだから」
「だってぇ。。」
「とにかく泣き止めよぉ。」
「……ぅぅ…」


吉岡は私をベンチに座らせ何処かに行った。
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