イケナイ関係。
あたしは脱衣所に行った。
すぐ向こうで幹がシャワーを浴びてる。
それだけなのに何かいけないことをしている気分になった。

「幹・・・?」
「あ?」

やっぱり怒ってるよお・・・。

「あの・・・昨日のことなんだけどさ・・・。」
「んー。」

声が凄い怖いんだけど・・・。

「ゴメンね・・・怒らせちゃって。」
「うん。」

絶対許したっていう声じゃないよね・・・。

「もういいから早くどっかいけよ。そこにいられたら邪魔なんだけど。」
「えっ!?あっ・・そうだよねっ!!あたし外に出とくねっ!!」
「・・・・。」

あたしは急いで脱衣所から出た。

あーもう何やってんだろ。あいつもなんであんなに強情っぱりなのよ。ほんとムカつく。あたしなんか今日おかしいぞ?どうかしちゃったのかな・・?

しばらくすると幹がタオルを巻いて風呂からあがってきた。
いつも見てるはずなのになぜか今日はそんな幹を見てドキドキしてしまった。
「何見てんの?」
「えっ・・・!?べっ別に!!」
「あのさ・・そんなに俺のこと嫌いなわけ?」
「え・・・。」
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