イケナイ関係。
あたしは泣きじゃくりながら画面を見た。
涙でぼやけて全然文字が見えないほどだった。



そだ・・・タケちゃん・・・・。


タケちゃんの番号はもうケータイの中から消していた。
だけど・・・まだ指がタケちゃんの番号を覚えていた。
無意識のうちに指が動いた。



プルルル・・・・プルルルル・・・ガチャッ・・・・


「もしもし。」
懐かしいタケちゃんの声。もう３週間は会ってない・・。
でもあたしは泣きすぎてうまくしゃべれなくてただ泣きじゃくっていた。
「ひっく・・・・タケちゃっ・・・。」
最初はタケちゃんはいたずら電話だと思ったのか黙っていた。
でも泣き声を聞いてタケちゃんはハッとしたように言った。


「・・・十和？」


「・・・ん。」
「どうしたんだよっ！？！？何泣いてんだよ？？今どこっ！！すぐ行くからっ！！！」


あたしが場所を言うとタケちゃんは電話を切った。
寂しくて・・・誰かに頼りたかった。
タケちゃんの優しさが・・・嬉しかったんだ。



あたしのこの行動が・・・大変なことになるとは考えもしないでいた。
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