イケナイ関係。

「俺さ・・・まだ十和のこと好きなんだ。今回のことで諦めようとしてたけど諦められなくなった。俺が十和を守らなきゃって・・・。でも・・・なんで幹先輩じゃなくて俺に連絡してくれたの？」
タケちゃんの真剣な瞳に吸い込まれそうだった。

「幹は・・・今入院してるの・・・。あたしのせいでっ・・・あたしが幹を殺しかけたんだっ・・・！！」
そう言って泣き出すあたしの肩をタケちゃんは優しく抱いてくれた。
「十和・・・。辛かったらもう無理に話さなくていいよ。」
「・・・ありがとっ・・・タケちゃ・・・っん。」
あたしは泣きじゃくりながらそれだけを言った。






それからずっと夜が明けるまでタケちゃんはあたしを抱きしめてくれていた。


幹は入院してるし・・・タケちゃんならいつも守ってくれる・・・。あたしのことを１番に考えてくれる・・・。


落ち着くタケちゃんとドキドキする幹・・・。
あたしの心は揺れていた。
あれだけ強く胸に誓ったはずだったのに――・・・・。

「十和。心配だからこれからはお見舞いに行くときも俺がついていくよ。」
「・・・うん。」
あたしは無意識のうちに答えていた――・・・・。