イケナイ関係。
そしてまた次の日・・・あたしは今まで起こったことをまた亜美に相談していた。
亜美は黙って聞いていたが、あたしの話が終わった瞬間・・・・。





バシッ!!!!





鈍い音が響いた。
「痛・・・・っ。」

亜美はあたしの頬を思い切り平手で殴っていた。
「何・・・するの・・・?亜美・・・。」
驚くあたしをよそに亜美は怒鳴った。


「あんたいい加減にしなさい!!そうやって2人の心もてあそんで・・・!!猛くんの気持ち考えたことある!?あんたの都合に合わせて・・・諦めようとしてもあんたがまた猛くんのこと頼りにして・・・それでっ・・・あんたは自分が困ってるフリして・・・!!それで傷ついてる人がいることわかってるの!?!?!?」

亜美に怒鳴られたのは初めてだった。
あたしはなぜか涙が溢れてきた。

「亜・・・美・・・。でもあたしっ・・・どっちも傷つけたくないよっ・・・・!」
「でもそしたら余計!2人共を傷付けることになるのよ!?あんたわかってる?傷付けたくないんなら両方と別れるかどっちかを選ぶしかないんだって!!!」

あたしは亜美が怖くて・・・自分が情けなくてしょうがなかった。

「こないだ決めたんでしょ?自分の好きな人ちゃんとわかったでしょ?それなのになんでまた気持ちふらふらさせてんの!!」


亜美の言ってることが正しいってわかってる・・・。だけど・・・どうしたらいいの?


「でも・・・これ以上タケちゃんを傷付けてまであたし・・・幸せになるなんて無理・・・。」
「何言ってんの!!こんなことしてたらもっと傷つくに決まってるでしょ!?」

あたしは亜美の言うことに黙ってうなずいた。
「・・・十和。しっかりしなよ。昔のあんたはそんなじゃなかったじゃん・・・。」



亜美は最後に悲しそうな表情を残して教室を出て行った。
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