イケナイ関係。
あたしはそれからぼーっと何も考えずに1日を過ごした。


ていうか・・・何を考えていいのかもわからなくなってきて・・・亜美も、タケちゃんも、幹も・・・みんなあたしのこと嫌いになっちゃってく気がして・・・。


「も・・・やだ・・・。あたしみんな大好きだもん・・・。誰かなんて・・・選べないよっ・・・!!」
あたしは授業中にも関わらずぼやいた。
すると隣の席の若林くんが話しかけてくれた。

「どしたのー?なんかさっきからずっとぼそぼそ言ってるけど?」
若林くんは・・・学級委員長で明るくてクラスのムードメーカー的な存在。
「えっ!?なんでもないよっ!?!?」
あたしは必死でごまかした。



やばーっ!!聞こえてたよー・・・!!!



「お前さー!!横でそんなぶっさいくな顔してぶつぶつゆわれたらたまんねーんだって!これでも俺、学級委員長だからなー話だけでも聞いてやるよ。」
「ちょっ!!え!?ぶさいくって失礼っ・・・てええええええ!?!?」

あたしがしゃべってる間にも若林くんはもうあたしの腕をつかんで走りだしていた。
「先生!!こいつちょっと顔色悪いんで保健室まで連れてってきます!!」

もちろん先生が学級委員長の言葉を疑うはずはなかった。


「ああ。さすが委員長。頼んだぞ。」
先生は満足そうにうなずいた。
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