イケナイ関係。
「何・・・それ?」
あたしの目にはうっすら涙が浮かんできていた。
「そんなもんいらねーよ。」


・・酷くない?せっかくあたしが考えたのに・・・!!


「そんなもんいらねーから・・・お前だけは俺のもんになって。」


ドキッ・・・
幹がこんなくさいセリフ言うなんて!?どうしちゃったんだ!?




幹は照れ隠しなのかうつむいて髪をかきあげた。
その仕草にあたしはまたドキドキさせられるんだ。


「卒業したからって・・・今までと何も変わったりしないよ?」
あたしは微笑みながら言った。
「当たり前だろ。」





幹はそう言うとあたしの髪を撫でた。
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