イケナイ関係。
あたしが保健室に行くと、そこに幹の姿は見当たらなかった。
「幹・・・?」
名前を呼んでも返事がない。


なによお・・・自分が呼んどいたくせにいないなんて・・・。やっぱりこーゆーとこはムカつくよなあ・・・。


「はあ・・・・・。」
思わずため息がでる。

あたしは1番近くにあったベッドにどかっと座り込んだ。


その瞬間・・・いきなり後ろから誰かに抱きしめられた。
「キャッ・・・。」
あたしが振り向くとそこには・・・幹がいた。
「遅いじゃん?」

あたしの胸の鼓動がだんだん早くなっていくのがわかる。
ギュッと強く抱き寄せられる度に・・・あたしはとろけそうなくらい熱くて・・・体が火照ってきてる・・・・。


「待ってたんだぜ?」


その言葉と甘い視線にあたしはもう息があがってしまっていた。
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