イケナイ関係。
『どした?』じゃないよ・・・。あたしが幹のこと好きってこと気付いてないの!?なんであたしがデートしてる間に知らない女の子を家に呼ぶような男なのっ!?!?!




あたしの頭の中をいろんな言葉が駆け巡る・・・でも何から言っていいのかもわからなかった。




幹は動揺もしていない。まるでそれが当たり前のことであるかの様に・・・。



「有紀。悪いけど今日帰ってくんね?」
「えっ!?なんでよっ?この女が本命なのっ!?!?ねえってば!。」
「いいから帰れって。続きはまた今度してやっから。」



女はしぶしぶ帰っていった。
あたしはその様子を黙って見ているだけだった。




重い沈黙を破ったのは幹だった。






「んで?」



「・・・・・んでって・・・・。」

「何か言いたいことあるんだろ?そんな顔してるぜ?」
「べっ別にっ・・・・。」
「強がんなよ。」


なによ・・・これじゃあたしのこと全部幹に見透かされちゃってるみたいじゃん。
あたしは幹のこと何もわかんないのにっ・・・。


「っ・・・あたし・・・。」
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