イケナイ関係。
亜美はちゃんとうなずいてあたしの話を聞いてくれた。
あたしは話し終えると思わず泣いていた。
亜美も泣きながら聞いてくれた。



「それで・・・十和は今どうしたいの?」


あたしが今1番答えたくない質問。
だけど・・・答えを出さなきゃみんなを傷付けたまま・・・。



「わかんない・・・。わかんないよっ・・!!」
いっそう激しく泣き出すあたしをなだめながら亜美は言った。

「じゃあ・・・どっちが好きなの?」
「・・・わかんない。」

「・・・どっちと付き合いたいの?」
「・・わ・・かんない・・・っ。もう・・・あたしっ・・・どうしたらっ・・・!」




「十和。落ち着きなって・・・。別に無理に決めることじゃないんだよ?選べないんならどっちとも関係を切ったらいいことだし・・・でも今距離を置いてそれが辛くてこんなになってんでしょ?だったらどっちかが十和に必要だってことでしょ?」

「うん・・・うん。」

亜美はあたしに諭すように話す。






「・・・・今1番会いたいの・・・誰?」


優しく亜美があたしに聞いた。
あたしは・・・迷いもなく答えた。


「・・・き。」

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