イケナイ関係。
いつもの月曜日が終わった。
あとはもう帰るだけ♪
あたしはタケちゃんと約束している校門へ向かった。

そこにはもうタケちゃんがあたしを待っていた。



こうやっていつもあたしより先に来て待っててくれる。そんな優しいタケちゃんが大好き♡

「十和っ!!!」
「タケちゃん!ゴメンね遅くなって。待った?」
「もーかなり待ったよー。」
「あはははっ」

いつものあたし達の会話。この時間が1番好き。

あたし達はいつものように手を繋いで歩き出した。
その横を亜美が通りながら笑った。

「相変わらずラブラブねー!見てるこっちが暑くなっちゃうー。」
「もー!亜美っ!!」

あたしとタケちゃんは顔を見合わせて笑った。
でもこの楽しい時間はあっという間。もうあたしの家の前まで来た。

「あーあ・・・。もう着いちゃったあ・・・。もうちょっとタケちゃんといたいよ。」
「俺もずっと十和といたい。」

あたし達は静かにキスを交わした。
タケちゃんはすぐ唇を離す。あたしはタケちゃんにつかまってもう一度キスした。
軽いキスから激しいキスになっていく。
しばらくしてタケちゃんがあたしから唇を離した。

「タケちゃ・・・っ。だい・・・。」
タケちゃんはそう言いかけたあたしの言葉を遮った。
「十和。こんなとこで誰かに見られたら大変だろ。俺帰るね。じゃあまた明日。」
そう言って笑って帰っていった。

さっきは「大好き」じゃなくて・・・「抱いて」って言おうと思ってた。
もうタケちゃんが好きでしょうがないよ。
タケちゃんが望めばいつだって捧げてあげるつもりでいるのに。
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