イケナイ関係。
もしかしたら・・・・幹もあたしのこと・・・?


あたしはこの時そう思い込んじゃってたんだ。
ほんとにバカ・・・。うぬぼれてたんだね・・・。



「落ち着いたか?」
「・・・うん。」
幹はゆっくりあたしを放した。


「幹・・・幹はどう思ってるの?タケちゃんと別れるから・・・あたしと付き合って。」



幹は黙ったままうつむいていた。
「ねえ・・・幹?」




「ごめん。」

あたしはその一言で全てを悟った。
あたしの目からは涙が溢れてくる。
「俺・・・今までお前が俺のこと嫌ってるんだってずっと思い込んできた。だから急でよくわかんねー。でも俺より猛の方がお前を幸せにできると思うよ。だから・・・。」
そこまで言った所であたしが幹の言葉を遮った。


「違うのっ!!タケちゃんじゃダメなのっ!!幹じゃなきゃ・・・あたし・・・。」
幹は困ったようにあたしの目を見ている。

「ほんと・・・ゴメンな。もう・・・セフレもやめようぜ。俺・・・お前のこと都合のいい女になんてしたくねーから。」

幹との関係がなくなる・・・。もう幹はあたしの物じゃなくなる・・・。もう幹を独り占めできない・・・。

そう思っただけであたしは絶望に涙が止まらなかった。


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