イケナイ関係。
「やだっ!!!絶対嫌っ!!!!」
あたしは泣き叫んで幹の服の裾をつかんでいた。



迷惑だってわかってる・・・。だけど体の関係だけでもいいから幹のそばにいたい・・・。幹の中の1番でいたい・・・。


「体の関係だけでいいからっ!!お願いっ!!あたし・・・幹がいなきゃ死んじゃう・・・。都合のいい女でもいいから!!会ってヤってすぐバイバイでもいいからっ!!お願いだからっ!!!」

必死に泣きすがるあたしに幹は負けたようだった。

「わかったから。」
あたしは幹を見上げた。


「でも・・・猛はどうすんだよ?」
「別れるっ・・・。あたし幹だけでいいから・・・。もう他に何も必要ないから・・・。」



幹はしばらく考えこんで言った。
「わかった。今まで通りでいいんだな?」
「うん!」

あたしはもう泣き止んでいた。


「お前単純だなー。」
幹はまたいつものように悪戯っぽく笑った。


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