イケナイ関係。

そして次の日・・・あたしはタケちゃんに別れを告げるためにタケちゃんを体育館裏に呼び出した。


「何？話って・・・？」
タケちゃんはもう大体わかっているようだった。

「うん。あのね・・・。知ってると思うけどあたし幹が好きなんだ・・・。本当に本当に好きだから・・・別れて。」

タケちゃんは静かに涙をこぼした。
「俺が・・・ひどいことしたから俺のこと嫌いになったの・・・？」
そんなタケちゃんを見ているとあたしまで涙が出てきた。


「ううん。違う。違うよ・・・。あたしはタケちゃんのこと嫌いになったわけじゃないよ。今でも好き・・・だけど幹の好きとは違うの。あたしは幹がいないと生きていけないから・・・。離れてた３日間でわかったんだ。」

「そっか・・・・。それで・・・幹先輩と付き合うの？」


あたしはこの質問に答えるのがすごく辛かった。
だってあたしは幹の『都合のいい女』なんだから。


「ううん・・・。幹はあたしのこと好きじゃないから・・・セフレなんだ。」
あたしのこの言葉でタケちゃんは声を張り上げた。

「ふざけんなよっ！！十和が好きなこと利用して・・・都合のいい女にし・・・。」


１番言われたくない言葉だった。あたしは聞きたくなくて急いでその言葉を遮った。
「違うの！！あたしが無理やり幹に頼んだの！！セフレでいいからそばにいたいって！！だから幹は悪くないの！！もうタケちゃんには関係ないよっ！！！」


タケちゃんは呆然としてあたしを見つめながらまた涙を流した。