愛言葉
私はただ無我夢中に架月から逃げた。
もう見たくない、もう触れたくない。もう好きになりたくない。
お願い………こないで……
「莉月!」
「!?」バッ
目の前には架月がいた。息を切らして、必死で捜してたみたいな…バカじゃないの?私ごときにこんな必死になってさ。
「俺、避けられてる理由聞くまでお前のこと追いかけるから」
「ばっ…バカじゃないの!?」
「バカでもいい」
架月になにを言ってもきかないだろうな。はぁ…ほんと疲れる。
「理由、言えよ」
「言わない。言ってなにになるの?」
「…は?」
「面倒だから。早く帰らせて」
「おい莉月!」
「なに?まだなんか用?」
「………なんで…?」
「…なにが?」
私は聞き返した。