愛言葉





莉月が帰って、月夜野を残すわけにはいかないから送ることにした。…………会話がない。



「…………ねぇ、水無月」

「なに?」

「莉月のこと好きなの?」

「ばッバカじゃね−の!そ−いうのじゃない!」

「噛んだ噛んだ〜♪」

「ちげ−からな!」

「なぁんだ、つまんな−い」

「つまんなくね−し」



うわ……月夜野絡みづれぇ……なぜにそんなこと聞くんだよ……そんなこと思いつつ、月夜野の家に着いた。



「んじゃありがとね」

「お−」

「気をつけてね!」

「さんきゅ−」

「あ、水無月−!相談なら乗るからね−!」



なんの相談だよ………まぁいいや。



「はいはい、じゃ−な!」



そう言って俺は帰った。





< 65 / 104 >

この作品をシェア

pagetop