愛言葉

それは口実






"月夜野のこととかも話したいし一緒に帰ろーぜ"

なーんて………ただの口実だったりする。

どうしても莉月と帰りたかった。どうしても一緒にいたかった。



「好きな奴わかった?」

「あーわかんない」

「俺もわかんね」

「あの子難しいわ。顔に出さないから」

「わかるわかる」

「………よし、行こう」

「………は?」

「架月も行く?」

「行くってどこに‥「当たり前じゃん!玲奈のとこ!」

「はぁ!?」

「わからないなら陰で探り出す!」

「ちょ………」

「しゅっぱーつ!」

「おい!りづ………」



莉月はさっさと走って行った。



「あーもう………莉月!待て!」





< 71 / 104 >

この作品をシェア

pagetop