【COLORS②】しぶコイ。
十年前。
私の家の隣には同じ年の男の子が住んでいた。
名前は雪村流星(ゆきむらりゅうせい)。
しかしお父さんの仕事の都合で確か、アメリカに転勤になって……
「ちょうど、中学卒業したから戻ってきたんだ。高校は日本の高校通おうと思ってさ。親たちはまだ向こうにいるけど」(因みにアメリカは秋から新学期が始まる)
「一人で?淋しくないの?」
「別に……今に始まったことじゃねえしな、それに日本の方が俺は好きなんだよ」
どうして?って聞けない自分がいた。
「因みに明日からお前と同じ学校に行くことになったから」
「なっ……なんですってぇええええ!!!!!!」
いつの間に編入試験受けたんだ?
「あれ?おばさんから聞いてなかったのか?おかしいな~お前が行ってる高校教えてもらったりしたんだけどなぁ」
……全く聞いてないんですけど。
つーか、日本にあんたが戻ってくることすら知らなかったわよ。
「じゃ、まぁ……そういうことで!これからよろしくな!美月!!」
萩野美月(はぎのみつき)、十六歳。
まさかこんなかたちで昔の幼馴染みと再会するなんて、
思ってもみなかったのでした。
私の家の隣には同じ年の男の子が住んでいた。
名前は雪村流星(ゆきむらりゅうせい)。
しかしお父さんの仕事の都合で確か、アメリカに転勤になって……
「ちょうど、中学卒業したから戻ってきたんだ。高校は日本の高校通おうと思ってさ。親たちはまだ向こうにいるけど」(因みにアメリカは秋から新学期が始まる)
「一人で?淋しくないの?」
「別に……今に始まったことじゃねえしな、それに日本の方が俺は好きなんだよ」
どうして?って聞けない自分がいた。
「因みに明日からお前と同じ学校に行くことになったから」
「なっ……なんですってぇええええ!!!!!!」
いつの間に編入試験受けたんだ?
「あれ?おばさんから聞いてなかったのか?おかしいな~お前が行ってる高校教えてもらったりしたんだけどなぁ」
……全く聞いてないんですけど。
つーか、日本にあんたが戻ってくることすら知らなかったわよ。
「じゃ、まぁ……そういうことで!これからよろしくな!美月!!」
萩野美月(はぎのみつき)、十六歳。
まさかこんなかたちで昔の幼馴染みと再会するなんて、
思ってもみなかったのでした。