darling


選んだはいいけれど、誕生日は会えないと言われた。



友達が祝ってくれるから…を理由に。




あの女だとすぐにわかった。



(私は彼女じゃないんだ)


何度も言い聞かせながら


『…そっかぁ残念だぁ!でも友達が祝ってくれるなんて、よかったね!じゃあいつなら平気かな?』



と、白々しくならないように都合を聞いた。




「…前日の夜から翌日の夕方くらいまでなら一緒に居られるよ。」





その優しさだけで今は十分だ。


カウントダウンできるんだもんね!




そして誕生日前日に私は将ちゃんと会い、いつものパターンで居酒屋の後にラブホテルに行った。




プレゼントは喜んでくれて、すぐに着けてくれた。



でも、この日を境に将ちゃんは態度が変わっていった。



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